澤内氏が語る
10周年記念式典、盛大に開催。
「音楽の街」にふさわしい特徴あるライオンズクラブを。
10代会長
L.澤内義雄
浜松南ライオンズクラブの10周年記念は、平成2年2月より実行委員会を立ち上げました。委員長は初代会長を務めたL.鈴木春吉。全員が意欲的に参加し活動を始めました。20年前、バブル崩壊の直前でしたから経済状況はまだ右肩上がりでしたので精神的にもゆとりがあり、メンバー全員が10周年というイベントを大いに盛り上げていきたいという情熱を持ち合わせていました。そして「今までにない、印象的な大会にしよう!」というコンセプトのもと、盛大なイベントが実現したのです。
JR浜松駅南にカリヨンを寄贈。
当時は事業資金も積立金も比較的潤沢でした。そこでわが街浜松が「音楽の街」であることをアピールできるカリヨン付の時計台を駅南に寄贈したいという、前々からの私の構想を実現するよいチャンスだと考えたのです。
担当部を結成し、浜松市とJRに対して交渉を始めましたが、数々の難問題に直面することとなりました。計画は難航、遅々として進みません。
このような折、浜松市でも駅南に地下駐車場をつくるという計画がありました。その後も紆余曲折がありましたが駅南整備計画の一環として我がクラブの提案が採用されることとなり、ようやく私の夢が実現しました。
駅南整備の総工費は1億2500万円で、平成5年10月13日に完成。そのうち、500万円がライオンズクラブからの基金です。音階の異なる鐘を組み合わせた演奏装置カリヨンは、「音楽の街、浜松」の象徴として現在も美しい音色を響かせています。
救急車「南ライオンズ号」が活躍。
10周年記念事業の一環として、浜松消防署に救急車1台を寄贈。そして現物をチャーターナイト10周年のステージで披露することとなりました。しかしこの救急車は大排気量の大型であったため、通常の方法では式典会場への搬入ができません。メンバーが知恵を絞り、タイヤの空気を抜いてようやく運び込んだのがとても懐かしい思い出となっています。この救急車は数年前まで「南ライオンズ号」として活躍し、多くの患者さんを救ってきました。
従来にない斬新な企画に感動!
式典では従来のクラブ紹介の形態を一変。「時間はかかりますが、その責任は私が負いますから」と宣言し、新しい試みに挑戦しました。参加してくださったクラブ代表の方々に壇上にお上がりいただき、各クラブの特徴やアクトなどを紹介。そして固い握手を交わした後、パネルをはめ込んでいただきました。各クラブの手によって「地球はステージ、主役は子ども」というテーマの絵が完成するという趣向です。約1時間ほどの紹介イベントでしたが、最後のパネルが収まった瞬間、会場は拍手の嵐となり、共に感動のときを迎えたことが印象的でした。